2021年10月22日
於東京都美術館
第24回 太平洋美術会 東京支部展開催
会期:10月15日〜10月22日
場所:東京都美術館
本日は掲題の美術展の会期末日ですが、本会の会員である坂本富江氏にご案内をいただき、前日の10/21に会場を訪問したのでリポートします。このブログをご覧になる皆さんには既に終了となった絵画展の案内で大変申し訳なくご容赦いただきたいと思います。
1889年に太平洋美術会の前進である明治美術会が発足し、1901年にかの有名な吉田博も参入し新たに太平洋画会が結成され、その後、当時新進の作家が多数加入
し1902年に第一回展が開催されました。1957年に太平洋美術会と改称し現在に至るのですが、非常に歴史のある実力派揃いの美術展と言えます。今年の本展はコロナ禍の中で、会場である国立新美術館の休館により中止となってしまい誠に残念でありました。本展には過去何回か坂本氏にご案内いただき、毎回興味深く感じ入り、鑑賞に長い時間を費やしてきたものです。東京支部展は今回で24回目とのことです。都美には年5〜6回足を運ぶのが常ですが、自身が関係する書作展のほかは全て絵画展です。最近では2021年の吉田博展。来月には全国公募展の東京書作展が開催されるのでまた来るようになります。
会場に到着して坂本氏のご案内で場内を一通り廻りました。
坂本氏、高村智恵子に魅せられて、智恵子の生涯を綴った本、スケッチで尋ねる『智恵子抄の旅』も出版しており、かつ「 高村光太郎研究会 」、「 高村光太郎連翹忌 」、智恵子追悼の会「 レモン会 」、「 智恵子のまち夢くらぶ 」をはじめ、多くの活動のなかで頻繁に紙面のみならず、各催事の発表者としての仕事をこなしております。一年を通して忙しく活躍中ですが、文筆家として、また画家としての制作活動が彼女のエネルギーの源のようです。智恵子を追いかけて太平洋美術展に入会をしたと聞きます。以下、本絵画展のいくつかの絵画を紹介します。
坂本富江氏 展示作品
森の朝(栃木県湯西川)
春麗(福島県三春)
日本三大桜の一つ 樹齢 1000年以上
※一点「好日」と題した奥入瀬渓流の絵があり展示されていましたが、撮影不良により掲載を断念しました。
初秋の自然の色合いを見事に表現され、額サイズF10で部屋に飾りたくなるような絵でした。
坂本富江氏 作品を前にして
各賞受賞者の作品
受付で確認したのですが、各賞において奨励賞/佳作は会友、並びに一般より選出され、優秀賞は会員より選出されるとのことです。いずれも会員の方々の投票で決定されるのですが、新人や若い作家の育成に重点を置いているとのことです。
【 優秀賞 】
【 奨励賞 】
【 佳作 】
【 秀作賞 】 【 彩美堂賞 】
筆者個人的選択
【 染 織 】
【 油 彩 】
【 水 彩 】
最後に余談ではありますが、2018年、筆者が国立新美術館にて開催された書作展( 日本教育書道藝術院 同人展 )で大賞を受賞した際に坂本氏が会場に足を運んでくれた際の写真を掲載します。作品は「 智恵子抄より六詩抜粋」 (写真下)智恵子の半生を時系列に書いたものです。
以上、簡単ではありますが報告します。
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