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  • norizzo111

第117回 2022年 太平洋展

更新日:2022年6月5日


 2022年5月25日

於国立新美術館

一般社団法人 太平洋美術会主催

会期:5月18日〜5月30日

場所:国立新美術館



本美術展の招待状を毎年送ってくださる会員の坂本富江氏より今年もご案内状をいただき、昨日5/25に会場を訪問したのでリポートします。


1889年に太平洋美術会の前進である明治美術会が発足し、1901年にかの有名な吉田博も参入し新たに太平洋画会が結成され、その後、当時新進の作家が多数加入し1902年に第一回展が開催されました。1957年に太平洋美術会と改称し現在に至るのですが、非常に歴史のある実力派揃いの美術展と言えます。この太平洋展は夏目漱石の「三四郎」にも取り入れられた美術展(別称)で、この小説の中に登場する画家

は太平洋展に出品していた彼の友人の一人であり、漱石自身もこの美術展を実際に観に行っていたようです。また漱石は絵画に造詣を持ち自身の創作にも大きく影響を受けていたとされています。今回で117回目とのことですが、今後もさらなる発展を期待します。

























受賞者一覧
























同時開催で、メトロポリタン美術館展が開催されており、1階通路はかなりの人で混み合っておりました。GW後は徐々に人の往来も増え、このような状況が一年を通して普通に見られるといいなと思います。こちらにも立ち寄ろうかと思ったのですが、太平洋展の余韻に浸ってそのまま帰路につきました。疲れてしまって展覧会は梯子できない性質なのです。






以下、本美術展のいくつかの作品を掲載します。

絵画(油彩、水彩)、版画、染織、彫刻の順に掲載となりますが、スマホでご覧いただく方は各部門のスペースにかなり開きがあリますのでご了承ください。

また、撮影環境により実際の色合いと異なる部分があったり、大きさが実際のサイズと異なる場合があると思いますがどうぞご容赦ください。作家とタイトルはご面倒ですが各画像内にあるキャプション等をご覧ください。


      2階より1階を見降ろす



坂本富江氏 展示作品 油彩


追憶の譜

( 岐阜県根尾谷 )

* 日本三大桜の一つ 淡墨桜 樹齢1500年余

今回の桜で三代桜を制覇!!
















     こちらの作品は中央部に鐘がついており

  作者はウクライナ平和を祈願して制作したとか

      坂本氏 何度も鳴らして周囲から注目




       筆者と坂本氏



作品紹介

絵 画(油彩、水彩)





















































版 画













染 織















彫 刻






































































彫刻は出展数が少ないように感じました。染織、版画とも同様ですが、そんなことよりも毎年精力的に作品を出展されている作家さん達のエネルギーを強く感じて鑑賞しておりました。展示会場内にはその熱気が充満しており、さすが歴史ある美術展はその気分、思いが充実しているなと… さらに過去に活躍した作家達の気もここに加わり、今、この瞬間瞬間に未来へ伝統を育んで行くのだと思いました。人間の想念というものは凄いな。100年経っても変わらない。私のフィールドの書の活動もこのように歴史的な長い時間の流れの中で気を充実させて行かなければと思いつつ、場内、足を運んでおりました。


2022年5月26日

菊地雪溪























































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