今回が2回目の紀行となりますが、当初は自然をメインにブログに紹介するはずが、川魚は禁猟期間に入り、さらに近年積雪量が殊に多くなった対応策として、屋根の雪を降ろしやすく(=自然に落ちて積もりにくく)する為に、急遽屋根にペンキを塗ることとなりました。これにより滞在期間3日半の中、慣れないペンキ塗りに2日を費やしてしまいましたが、東京から約860kmを運転した息子の駿介と地元にいる友人の村田君に手伝ってもらい、なんとかこの滞在期間で塗り終えました。体力を消耗しつつも余った僅かな時間を庭木の整理とキノコ採りに当てました。
北国ではそろそろ冬支度をし始めるこの時期、暖房設備や燃料の準備、建屋や植物の雪囲い、家屋の補修、除雪の道具の準備、その他諸々作業が必要ですが、何かと物価高の状況の中、昨年よりもコストが確実に上がる見通しがちょっと辛くもあります。
辛いよなあ、北国は・・・!
そんなことはどこ吹く風かとばかり、いつもと変わらず楽しく冬を過ごせるような、ひとり飛び抜けて元気な同級生に会ってきので後で紹介します。
この地のこと
後ろに高き釜伏山
前には広き安渡湾
明治七年始まりし
我が学舎はここにあり
我が母校の小学校の校歌の一番です
歌詞の背景として形象そのものが謳われております
下の写真左が釜伏山・・・お釜を伏せたような形
下の写真右が安渡湾・・・船が帰港する際に砂州の芦崎が見えたら安心したという伝え
特に5月、10月の午前中、空の色が格段に青く、この地を訪れる方も一様に驚くほど綺麗で澄んでいると感激しておりました。子供の時、2階の自室から日々この景色を見られたのは何にも代え難い思い出です。
ペンキ塗り
錆び取り
錆び取り、錆止め塗り、ペンキ塗りの三段階の工程ですが、錆び取りに思ったより時間がかかり、午後の錆止め塗りに至るまで少々時間がかかってしまいました。当日は23℃ほどで、風はあるものの屋根の照り返しが強く暑い思いで黙々と錆び取り。
一通り作業が完了し、錆び止め塗りを開始。しかし途中で材料がなくなり、息子に買い出しに行ってもらいました。その間、ちょっと一服と休んだところ、喉がカラカラなのでビールを一杯・・・が二杯、とうとう500缶丸ごとゴクリ、そこから3人で村田君が用意したイワナも食し、ついでにホタテも食べて、あららつ!ちょっと違う展開にとなりかけましたが、そこは自重し、引き続き錆び止め塗り再開!
錆び止め塗り
何故かこの作業は写真が見当たリません。やり始めは、全工程を一日で完結するはずでしたが、思ったより乾きが進まず、かつ屋根の凹凸により塗りに時間をかけてしまったことが原因でした。疲れてペンキ塗りを翌日に延期したのですが、ビールは全く作業のスピードに影響を与えておりません。この日は、9時作業開始、4時作業終了。
ペンキ塗り
翌日、9時より作業開始。全く初めてのため塗る量が分かりません。村田君はよく把握していますが、気温により乾く時間が変わります。
9月から10月上旬は日中の気温が20℃前後ですので、乾くのに夏場より1.5倍ほど時間がかかります。塗っている際のペンキの伸びも悪いので量も増えます(専門家がやると上手く塗れるのかもしれませんが!?)。二度塗りで2時までかかり無事終了。
きのこ採り
遅めの昼食を取った後、前回確認をした場所へ向かいましたが、迷ってしまい、「どごだ、どごだと・・・」夕方近くともあって焦りながら探しました(写真下左)。ターゲットはハタケシメジ。過去に時期を外した事がない私は自信を持って臨んだわけですが、場所探しに時間を取られるとは流石に思いませんでした。最終的には現場に到着しましたが、少し時期が早かったのか・・・収穫は写真下右の4〜5本だけ。まあ、ゼロよりはいいか!これは村田君採取です。さすが、自然児!!
ちなみにこのハタケシメジは他の友人に言わせると「舞茸とかと比べるとそんなのどこでも取れるベェ!」と言うのですが、『そりゃ舞茸は難しい、それで私の母は匂いで見つけるという凄腕だ!!』とは言え、どこにでもあるわけではなく、やはり場所を探すのは大変な労力を要するものであります。タイミングもありますし、地元にいて日々狙いを付けて観察していないとなかなか出会うことはできません。このキノコは、ホンシメジと比べて低山帯に生息していますが、ホンシメジよりも風味ともに強く、お吸い物でいただくと格別の味わいを出してくれます。私は世の中の全ての食べ物の中でベストと考えています。それほどに美味しいものなのです。両親は四十年に渡りこのキノコを遠くにいる私に送ってくれました。同行している私の息子も幼い頃からこのキノコを食しており、毎回何度もお吸い物をお変わりしていました。キノコはある程度開いた方が美味しいですね。なめこも同様。その他、ハバキタケ、アミタケも甘辛煮にして大根おろしを添えて食すとこれまた格別です。
マグロとブリ
ここで、友人もう一人登場。
四十数年ぶりに再開した森君。若い頃はスキーアルペン競技の名手でありました。今回は本人の写真は掲載していませんが、幼稚園から高校まで同じ学校を共にした同級生で、定年を迎えた現在、ライフワークで自身の船で海釣りに没頭しています。前日に彼と電話で話をして、私はきのこ、彼は魚を持ってくると約束し、結局私は渡すことができませんでしたが、有言実行の彼はちゃんと魚を釣って来てくれました。これがなんと、マグロとブリ。60歳を越えた私たちは脂っこいものはどうも苦手で、薄めの濃さの良質な油が好物であります。これがまさにドンピシャで、いただい二尾の魚はまさに究極の代物!実際に食すと別世界に飛んだような感覚の味わいを与えくれました。
ホント 「ブラボー!!」 です。
彼の当面の目標は100kg。飲むと目標のキロ数がどんどん上がって行きます。
まあ、わたしの中では彼ほど超ポジティヴな友人はおりません。
写真左、
上がマグロ
下がブリ
マグロを捌いているところ
左はブリを開いたこところ
10月6日
菊地雪溪
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