場所 : 国立新美術館 三階 展示室3B
会期 : 2月8日(水)〜 2月19日(日)
時間 : 10時〜6時(入場5時30分まで)
*休館日 2月14日(火)
東京書作展作家の選抜による書作展が開催されております。選抜作家展とは、長く東京書作展に出展、かつ貢献し、結果も好成績を上げてきた作家たちによる書道展です。出展された数多くの作品の中から一部を掲載させていただきます。私も依嘱作家として参加しております。今回より国立新美術館に於いての開催となりました。



一年に多くの展示会が開かれており、日本国内に於いて屈指の美術館。内外問わず多くの企画展が開催され、私も年に数回訪れて多種多様な芸術作品を拝見し、癒されたひと時を過ごしております。やはり、芸術というのはよりよく生きるためには必須アイテムですね。会場は千代田線地下通路より直結しております。


作品紹介
作品の一部の画像を掲載します。どれも珠玉の作品と言える優れたものばかりで見応えがあると思います。ごゆっくりご覧ください。また、会場の照明や撮影状況により、作品サイズ、色味ともに実際とは若干の相違がありますことをご了承ください。
最後に、私自身の作品に関するコメントを入れております。また、本開催で私が特に気に入った作品も紹介しおります。併せてご覧ください。
審査委員 / 審査会員











































依嘱 / 無監査 / 会友




























雪溪の作品
ここ何回かの書作展は毎回蘇軾の詩を書いています。酒にまつわる詩ばかりで、こげ茶色の紙に横書きの章法で通しています。なんか、昔感覚の風情をただ満喫したくて・・・ 横書きって結構難しいんですよ。どこがって、下の部分の文字の配置が、バランスが、連綿にするか単独にするか、とか・・・ すぐ上の作品の入江氏(書を共に学んだ)も横書きですが(サイズ2 x 6)なんかいい感じですよね。淀みなく程よく動きがあって、見た感じ自然で存在が場に馴染んで優しい。
私の作品は、蘇軾の『漁父』という詩です。韻は変則的に6・6・7・6で進行し、それが一つの詩を形成し、計四詩で構成するという内容です。最後の落款に漁夫四首と書いていますが、一首を句の切れ目通りに四行にして、なるべく読みやすくしたのですが如何に!?各首の書き出しは全て「漁父」で始まります。三首目の三〜四行目「酒醒めて還(ま)た酔い、酔いて還た醒む 一笑す 人間(じんかん)の今古」の部分が個人的には最高に盛り上がるところですね。ご覧ください。

✨ 印象的に心に響いた秀逸な作品


会期初日に会場でお会いした池村光琳先生が大絶賛
されておりました。「これ見た?これ以上のものは
ないわ!」 はい、言葉は必要ないと思います。
じっくりご覧 ください。できれば会場で!

はあああぁぁぁ・・・と、いつも感嘆させられます。
淡墨作品をよく目にしますが、氏の作品は何を見ても
圧倒されるほどに芸術だと思います。紙の外にはみ出
すなどと書けない私は、過去に「どうしたらそのよう
に書けるのか?」と聞いたところ、「はみ出せばいい
のよ!」と返されました。ただただ「はい」と・・・
最後までご覧いただきありがとうございました
2023年2月13日
菊地雪溪
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